■Vol.1〔地鎮祭と上棟式〕 ■Vol.2〔家相〕 ■Vol.03.〔工法〕 ■Vol.04〔木造住宅〕 ■Vol.5〔設備〕
■Vol.6〔安全〕 ■Vol.7〔素材〕 ■Vol.8〔火の木、木の目、気になる木〕 ■Vol.9〔木のぬくもりにはワケがある〕

住まいと住まいづくりの注目キーワード

住まいと住まいづくりの注目キーワード

工具のイラスト1  家を建てるということは、人生の一大事業。それだけに、無事に完成の日を迎えるため、工事の過程で安全を祈願する儀式を設けるしきたりがあり、その2大儀式ともいえるのが地鎮祭(じちんさい)と上棟式(じょうとうしき)です。  工事着工の前に行われるのが地鎮祭。敷地内に祭壇を設けて土地の神様を招き、工事の無事を願う儀式です。祭壇は太陽に向かっていることが重要で、一般的には南または東向き。神主のお祓いや祝詞(のりと)奏上のほか、着工の意味を込めて、設計者による鎌(かま)入れ、施主による鍬(くわ)入れ、施工者による鋤(すき)入れなどが行われます。

工具のイラスト2  一方、家の骨組工事の最後に棟木(むねぎ)を上げ終わったときに行われるのが上棟式。棟上げ式、建前(たてまえ)ともいいます。昔は棟の上から餅などをまいてにぎやかに行われたもので、施主にとっては晴れがましい日だったといえるでしょう。大安吉日を選んで行われ、「三隣亡(さんりんぼう)」に当たる日は、“この日に家を建てると火事が起こり、近隣の家三軒も焼き亡ぼす”といって避けられています。
 また、上棟式は工事関係者の労をねぎらうという意味もあり、儀式の後には宴会がつきもの。ところが、今は職人さんたちが工事現場へ車で来る場合が多いため、御祝儀に折り詰め料理を付けるなどして、宴会を省略することも多くなってきたようです。

工具のイラスト3  地鎮祭も上棟式も、建築会社の担当者が手配してくれることが多いようで、施主がわずらわされることはなく、儀式の内容も相談次第。神式ではなく、仏式やキリスト教式で執り行われることもあるそうです。また、必ず行わなければいけないというものでもありません。しかし、工事の節目に施主と工事関係者が一堂に会して安全を願う機会として、時代に合わせて簡略化されながらも大切に受け継がれている儀式です。