■Vol.1〔地鎮祭と上棟式〕 ■Vol.2〔家相〕 ■Vol.03.〔工法〕 ■Vol.04〔木造住宅〕 ■Vol.5〔設備〕
■Vol.6〔安全〕 ■Vol.7〔素材〕 ■Vol.8〔火の木、木の目、気になる木〕 ■Vol.9〔木のぬくもりにはワケがある〕

住まいと住まいづくりの注目キーワード

安全 第三者機関に依頼するか、自分の目でチェックするか

 このほど明るみに出たマンションなどの耐震強度偽装事件では、住民の安全よりも経済性を優先させる悪質な業者の経営姿勢に強い批判が集中しました。耐震強度の問題は、マンションやホテルだけでなく、一般の木造住宅の購入を考える側にとっても、無関心ではいられません。国土交通省は、2階建て以下の木造住宅に省略が認められている耐震強度の審査について、近く建築基準法を改正するなどして、審査の実施を義務付ける方針を打ち出しています。
 住宅の安全性を保証する制度として、平成12年4月に住宅品質確保促進法(品確法)が施行され、これに基づいて同年10月からは住宅性能表示制度がスタートしました。
 この制度は、住宅の性能について、法律による全国一律の基準を設け、住宅を取得しようとする者があらかじめ性能の違いを比較し、理解できるようにしたものです。「性能」というと分かりにくいかもしれませんが、「共通のものさし」として、「地震、積雪などに対する構造の安定」「火災時の安全性」「省エネルギー対策」「維持・管理への配慮」「高齢者等への配慮(バリアフリー対策)」「開口部の防犯性(※平成18年4月より追加)」など10の分野に区分されています。

イラスト  もっとも、この制度を利用するかどうかは、建築主の判断に委ねられています。利用する場合は、設計図が出来上がった時点で「指定住宅評価機関」へ申請しなければなりません。富山県の場合は、財団法人富山県建築住宅センター(富山市舟橋北町、富山県森林水産会館内)で受け付けています。制度の利用は有料で、戸建て住宅の場合は数万円〜10数万円程度。この値段で「安心」を手に入れるかどうかは、各々の考え方次第といえます。

 しかし特別にお金をかける以前にも、「安全」を手に入れるために最低限しなければならないことがあります。
 まず、住宅取得における信頼できるパートナーを選ぶこと。ハウスメーカーや設計事務所、施工業者などがこれにあたります。次に、工事の要所を自分の目でしっかりと、納得できるまでチェックすること。完成時には立ち会って確認することなどです。  住宅は高価なお金を出して、末永く付き合う人生最大の買い物です。慎重に慎重を重ねても、決して「損」なことはありません。