■Vol.1〔地鎮祭と上棟式〕 ■Vol.2〔家相〕 ■Vol.03.〔工法〕 ■Vol.04〔木造住宅〕 ■Vol.5〔設備〕
■Vol.6〔安全〕 ■Vol.7〔素材〕 ■Vol.8〔火の木、木の目、気になる木〕 ■Vol.9〔木のぬくもりにはワケがある〕

住まいと住まいづくりの注目キーワード

火の木、木の目、気になる木

針葉樹と広葉樹、それぞれの特性を生かす

 国土の3分の2を森林が占める日本では、住まいの素材としてもっとも身近で、長年使われてきたのが「木」です。  木には、針のようにとがった葉を持つ針葉樹と、幅広く平らな葉を持つ広葉樹があります。針葉樹の代表はスギ、ヒノキ、マツ イラスト など。なかでもヒノキは高級建築用材として昔から珍重されてきまし た。ヒノキの語源は「火の木」という説があります。内部までよく乾燥しているので、古来より火を起こす道具として使われていたことに由来するそうです。また、法隆寺の五重塔が世界最古の木造建築物として残っているのも、耐朽性にすぐれたヒノキを多用しているためといわれています。  針葉樹材は柱や梁などの構造材としてはもちろん、室内材としても使われてきました。これは針葉樹材のやわらかい木肌が、素足で暮らす日本の住まいに合っていたためとされています。テーブルと椅子を使うようになってからは、堅木とも呼ばれる広葉樹の堅くて傷つきにくい特徴を生かして、ナラやブナなどが床や建具に多く使われるようになりました。

切断位置によって変わる表情

イラスト 木は種類によって性質だけでなく表情も違い、原木丸太から柱材や板材などに製材するときの切断位置によってもさまざまな模様を見せます。年輪に対して直角方向に切断すると現れるまっすぐな縦縞模様が柾目(まさめ)。年輪の外周に沿って切断すると現れる波形や山形の模様が板目(いため)。どちらを選ぶか、部屋の雰囲気に大きな影響を与えるところです。よく検討して、納得のいく住まいづくりをしたいものですね。