空間デザインの基本となっているのが「ずらしの手法」です。それぞれの部屋が少しずつずらしながら配置され、それによってできた5ヶ所の空間は、庭となっています。ウッドデッキを備えた庭、テラスタイプの囲い庭、四季折々の草木が楽しめる坪庭など、それぞれに趣きの異なる庭が空間同士をつなぎ、開放感と独特な非日常感を演出。また、この配置により、たっぷりと降り注ぐ自然光と通気性も確保されています。
一方で、生活の機能性はしっかり確保。キッチン奥には水回りが集約されており、行き止まりのない回遊動線を生み出しています。また、脱衣コーナーと洗濯コーナーを隣接させたり、玄関から最初に足を踏み入れるリビングのそばには、コートやバッグなどを収納できるクローゼットを配置したりと、実際の生活をイメージした工夫が多くなされています。